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吉見俊哉研究室

 

人びとの集まりの場におけるドラマ(上演=パフォーマンスとしての意味/文化)の生成について考えるところから出発し、近代化の中での都市文化やメディア文化、それらが営まれる空間やメディアとそこで作動する権力を問い返す作業を進めてきました。

80年代には都市論が中心で、東京の盛り場における集まりの構造変化を扱う研究をまとめましたが、90年代以降、一方では、近代の国民国家形成と大衆動員をテーマに博覧会や天皇巡幸、運動会などについて、他方では、米軍の基地文化から家庭電化や東京ディズニーランドまでの空間消費を事例に、戦後文化の中でのアメリカニズムについて考えています。同時に、情報技術の社会的構築とその日常的消費、1920~30年代における知の地殻変動のなかでコミュニケーション研究や文化研究の系譜学を問う作業も進めています。